
内スマートフォンがあれば、山でも安心。そう思っていませんか?
地図、ライト、天気、通報…登山中に欠かせない機能をひとつに詰め込んだスマホは、まさに「現代の命綱」。しかしその命綱も、電池が切れた瞬間にただの重りに変わります。
今回は、30歳台の女性が実際に体験した「スマホの電源が尽きた遭難」の実例をもとに、山での電源管理がいかに命に直結するかを掘り下げていきます。
あなたのスマホ、山の中で最後まで“生き残れる”準備はできていますか?
通信手段を失うということ
30歳台の女性単独登山。
道が分からず、地図アプリを頼りに登り続け、日没後はスマホのライトで足元を照らしながらの下山。
しかし、登山口までもう少しというところで、バッテリー残量が3%を切り、救助要請をかけるも…

通報の途中で電源が落ち、彼女との通信は途絶えた。
SNS投稿写真の位置情報、GPSログ、最終通報地点の電波情報(誤差100m)をもとに捜索が始まったが、本人が暗闇の中をさらに移動していたため、特定には時間を要した。
発見時、彼女は足首の骨折と左肘の開放骨折により動けず、寒さと孤独に耐えていた。
スマホ依存の落とし穴と、バッテリー管理の盲点
スマートフォンは登山において「万能ツール」のように思われがちだが、その機能は全て「電源ありき」。以下のような盲点がある。
モバイルバッテリー選びの注意点
- 容量不足:軽量モデル(5,000mAh)ではすぐ切れる
- 寒冷地での性能低下:気温が下がると消耗が早まる
- 電波の弱い場所:電波を探すためにバッテリーが激しく消耗
- ケーブル忘れ:端子不一致や未持参で使えないことも
信頼できる装備の条件
- 最低10,000mAh以上のモバイルバッテリー
- 防水・耐衝撃性のあるモデル
- ケーブルとセットでジップ袋に収納
- 寒い時期は内ポケットで保温
筆者のバッテリー、Anker Power Bank 10000(上)とAnker PowerCore Essential 20000(下)
日帰りでも余裕持って10,000mAh、テント泊なら20,000mAh、縦走なら2つ持って行きます。


コード付きなのでタイプCに揃えればコード忘れもなし、3年ほど使っていますがトラブルなし、2つ合わせても10,000円で購入可能。
山だけでなく日々の生活にも使えます。
節電も“命を守るスキル”
さらに電源を無駄遣いしない工夫も必要、時にポケットの中で勝手にライト起動、画面タッチセンサーの強弱で雨が降ると通電して誤操作などあるので設定でオート機能は切っておきましょう。
- 機内モードの活用:通信を切ることで待機電力を削減
- 写真・動画撮影の制限:記録よりも命を優先
- アプリ通知の制限:バックグラウンド通信を防止
- 画面の明るさを最小に:細かい設定で消耗を減らす
まとめ:電源は“命綱”
スマホは道を示し、光を灯し、助けを呼ぶ――そのすべてが、電源がある前提です。
山で「使えないスマホ」は、ただのオモリ、持っていないのと同じです。
スマホが、最後まで“生きて”いるために、バッテリーの備えを忘れないことが大事です。
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